あなたは自分の能力に、どれくらいの市場価値があるのかご存知ですか?
デジタル人材の市場価値は経験やスキルで決まることが多いですが、気になるなら「ミイダス」で調べることができます。
今回は、自分の市場価値を今よりもっと高めたい方のために、デジタル人材の市場価値を高める方法について解説していきます。
※この記事を読むことで、デジタル人材としての市場価値を高めるために、これからあなたが何をして行くべきか、その道筋が明確になります。

デジタル人材の市場価値を高める方法【3ステップ】
デジタル人材の市場価値を高めるには、次の3つを実践しましょう。
- ITの資格を取得する
- ITスキルを習得する
- プレゼンスキルを磨く
ステップ①:ITの資格を取得する
まず、第一にIT資格の存在です。
あなたがどんなに素晴らしい経験やスキルをもっていても、初めて会ったばかりの赤の他人がそれを十分に理解するのは難しいです。
人によって経験していることも違いますし、比較表のように簡単にまとめることもできません。
資格の役割は「専門能力」の証明
資格は、ある一定レベルの専門能力があることを証明するものです。
資格があれば、異なる人がそれぞれ何を経験してきたかに関わらず、一定の水準で比較することができますよね。
- ITに資格は必要ない!
- 必要なのはスキルだ!
こういった考え方を持つ方もいるかもですが、第三者がそのスキルを評価するのは難しいです。
この資格を持っている人は、AさんとBさんだね。
Cさんは資格なしか…。
こんな感じで資格で比較すれば、明確に評価できますね。
転職面接では?(例)
例えば、転職面接で
「私には○○のスキルがあり、そのレベルは□□くらいです。」
と言ったとしましょう。
言葉を選ばずにいうと、言ったもん勝ちですよね。
面接官は、それが嘘かもしれないし本当かもわかりません。
もし、転職面接で
「私は○○の資格を取得していて、その資格は国内最高峰レベルです。」
こんな感じに言えたら、ちょっと印象が変わりますよね。
資格は第三機関が専門能力の有無・レベルを証明してくれています。
あなたが面接官ならどう思う?
ちょっと考えてみてほしいのですが、あなたがもし面接官なら、下記のどちらに良い印象を持ちますか?
- 私は、Python言語でのプログラミング経験があり、スキルは中の上レベルです。
- 私は、国内最高峰クラスの「ITストラテジスト試験」に合格しています。
印象が良いのは、おそらく後者の②の方ですよね。
第三機関の後ろ盾があるので、信憑性にも安心できるかと思います。
なので、自分の市場価値を高めたり、自分の能力を他人に認めてもらうためにも、IT資格は無いよりはあった方がいいです。
僕が保有している資格
ちなみに僕は、以下のIT資格を保有しています。
- 情報セキュリティマネジメント(レベル2)
- 基本情報技術者(レベル2)
- 応用情報技術者(レベル3)
上記は、IPAが主催する情報系の国家試験でレベル1〜4で設定されています。
次はレベル4の「ITストラテジスト」に挑戦しようと、少しずつ勉強を始めているところです。
ちなみにIT未経験の人は、まずはレベル1のITパスポートから始めてみるのがよいかと思います。

ステップ②:ITスキルを習得する
次は、ITスキルの習得です。
いくらあなたの能力がIT資格で証明されても、
- それはペーパー試験の話でしょ?
- 実践で使えるスキルがないと意味ないよ。
こんな風に思う人も中にはいます。
たしかにペーパー試験は得意でも「実践はちょっと苦手…」という人も少なくありません。
少なくとも苦手意識はなくそう!
例えば、プログラミングなら「めちゃくちゃ得意!」というレベルまで持っていく必要はありません。
が、少なくとも苦手意識だけは無い状態にしておくのが望ましいです。
プログラミング言語には、以下のような複数の言語がありますが、まずはどれか1つだけに慣れておけばOKです。
- C言語
- Python
- PHP
1つのプログラミング言語に慣れておけば、他の言語で開発するときでも応用が効きます。
言語は違いますが、ほぼやることは同じです。
ちなみに、プログラミングはプログラミング学習サイトを使えば、独学でも始められます。
プログラミングスクールで学びたい方は、こちらを参考にどうぞ。

僕のITスキル(例:プログラミング)
僕はシステムエンジニア(略称として”SE”と呼んだりします)でシステム作りがメインなので、あまりプログラミングをごりごりやる機会はないのですが、それでも以下のような言語はわりとスラスラ書けます。
- C/C++言語
- PHP
- HTML/CSS
- JavaScript
- SQL など。
C/C++言語は大学時代にプログラミングで使っていた経験があり、その他の言語は会社に入ってから習得しました。
年次が上がるに連れプログラミングする機会は少なくなりましたが、システムを作る上で
- 考慮すべきところ
- 注意すべきところ
- 実現難易度
こうしたことが比較的容易に予測できるので重宝しています。
ステップ③:プレゼンスキルを磨く
デジタル人材としての市場価値を高めるには、IT資格&ITスキルの他に、もう1つ重要なスキルが必要です。
それは、プレゼンスキルです。
プレゼンスキルの必要性
あなたがいくら高いIT資格を保有していても、
いくら高いITスキルを持っていても、
これらが相手にちゃんと伝わらないと、理解されないと意味がないです。
相手にあなたのことをしっかり伝え、理解してもらうためにプレゼンスキルが必要です。
ぜひ、プレゼンスキルを磨きましょう!
プレゼンで何を理解してもらうか?
もちろん、自分がもっている能力以上をアピールするのがNGです。
ですが、自分のもっている能力を正確かつ具体的に表現するためには、プレゼンスキルを磨くことが求められます。
そのためにまずは、プレゼン対象者(聞き手)に何を理解してもらうのかを明確にする必要があります。
- あなたはどんなIT資格・ITスキルを持っているのか?
- あなたはこれまでどんな経験をしてきたのか?
- これからあなたにどんなことが、何ができるのか?
こうしたことを具体例を交えて聞き手にしっかりと理解してもらうように、プレゼンできるようになる必要があります。
これが転職面接なら?
転職面接であれば、採用担当があなたを採用したら、
- 会社にはどんなメリットがあるのか?
- どんなことを会社で実現してくれるのか?
こういったことに相手に期待を持ってもらえるようなプレゼンをするのが望ましいです。
例えば、以下のイメージ。
- Q:あなたはどんなIT資格・ITスキルを持っているのか?
- A:私は基本情報技術者試験に合格し、デジタル人材として必要な基本的なITの知識やスキルを身につけている。
- Q:あなたはこれまでどんな経験をしてきたのか?
- A:私はこれまで〇〇システムの開発から運用、管理まで幅広い業務に携わってきた。特に主担当として携わったシステム運用は、不具合でシステム停止せざるを得ない状況で、いかに停止時間を短くできるかに尽力してきた。システム復旧手順を1から見直し問題点を1つずつ改善することで、従来よりシステム停止時間を20%短くすることに成功。損失の改善規模は2,000万円に相当する。この功績が認められ社長表彰を受賞した。
- Q:これからあなたにどんなことが、何ができるのか?
- A:(ここはあえて例を挙げません。ぜひ自分の力で考え抜いてみてください。)
こんな感じのことを転職面接で言えたなら、きっと採用担当者はあなたに良い印象を持ってくれるはずです。
- この人は基礎的なITの知識やスキルを保有しており、業務経験も豊富そうだ。
- この人は目的をもって自ら考え行動できる人だ。
- 実績も申し分なく、最後までやりきることができる人だ。
- この人を採用すれば、きっと当社の業務改善は加速するだろう。
こういった印象を採用担当者に植え付けることができ、あなたに期待を持ってもらうことができれば、プレゼンは大成功です!
まとめ
今回は、デジタル人材の市場価値を高める方法を3ステップで解説しました。
デジタル人材としての市場価値を高めたいなら
- IT資格
- ITスキル
- プレゼンスキル
この3つを高める努力が必要です。
- IT資格がないなら、ITパスポートから始めてみる。
- ITスキルがないなら、どれか1つの言語でプログラミングを始めてみる。
- プレゼンスキルを高めるために、社内外の研修を受けてみる。
まずはこういったアクションを起こしてみましょう!
そうすればキャリアアップ転職も十分に視野に入ってきますよ。