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製造業のデジタル化の課題は3つある【これがネックでDXが進まない】

製造業のデジタル化の課題は3つある【これがネックでDXが進まない】
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製造業のデジタル化の課題は3つあります。

これがネックでDXが進まないといっても過言ではないです。
その課題とは、いったいどんなものでしょうか?

今回は、実際に製造業のデジタル化に取り組んでいる僕が、
製造業のデジタル化の課題について解説していきます。

製造業のデジタル化の課題とは?

ずばり、製造業のデジタル化の課題は、次の3つです。

  1. 紙文化から抜け出せない
  2. 汚れた手で操作できない
  3. パスワードの入力が面倒

課題①:紙文化から抜け出せない

まず、製造業は紙の文化のところがほとんどです。

  • 作業要領書
  • 製造図面
  • 品質記録

こういったものがすべて紙。

どんな資料も最初は「Word」や「Excel」などで作られますが、それは原本。

製造現場にその資料が届くときには「」媒体に変わっています。ほぼデジタル化されていないのが実態です。

紙にプリントアウトし、手書きし、検印し、キングファイルに保管。

製造現場ではこういったことをしています。

なぜ、紙文化から抜け出せないのでしょうか?
それは、紙がこれまでの製造現場のやり方にマッチしているからです。

課題②:汚れた手で操作できない

製造現場で扱う情報をデジタル化するために、製造現場の作業者にPCやiPadのようなタブレット端末を配布したことがありました。

製造現場で、作業要領書や図面を確認、品質情報を入力する用途です。

ですが、製造現場の環境によっては、

  • 手が汚れていて端末を操作できない。
  • 手袋をしていて毎回手袋を外すのが手間。

こういったことがあり、PCやタブレット端末をオフィスで使うような感覚とは全く別次元で、製造現場に適用するのは難儀しました。

タッチペンなども試してみましたが、製造現場にとっては面倒なようでした。最初は感触はよかったものの次第に使われなくなりました。

結果的に、製造現場の作業者に無理をいって使ってもらっているわけですが、利用頻度は高くないですね。

もちろん全ての製造現場が同じ環境というわけではないので、これらが問題にならないところもあるかと思います。

ですが、製造現場でこうしたことが課題になっているところも少なからずあるのが実態です。

課題③:パスワードの入力が面倒

もう1つの課題は、これもPCやタブレット端末に関するところで、パスワード入力が面倒という点です。

デジタル化を進める上でPCやタブレット端末を使うことはほぼ必須ですが、それにはセキュリティ対策も必ずつきまとってきます。

セキュリティ対策の1つとして、PCやタブレット端末にパスワードをかけていますが、1日に何度も何度もパスワード入力をするのは面倒ですよね。

誤入力があれば、また最初からパスワードを再入力…。

製造現場では「面倒くさいこと」は極端に嫌われます。

製造現場の作業者が、その場で

  • 作業要領書をみたい
  • 図面をみたい
  • 品質記録を入力したい

こうした時に、パッとPCやタブレット端末を操作できるのが理想です。

その際、毎回パスワード入力が求められるのは、ちょっとうるさいですよね。

セキュリティ対策が必要なのは理解できますが、こうした手間はなるべく避けたいというのが本音です。

製造業のデジタル化の課題解決には、デジタル技術の向上が必要!

紙文化が浸透している製造業から、完全に紙をなくすことは無理に近いです。

ですが、少しでも製造現場でPCやタブレット端末が使いやすくなれば、少しずつ紙文化から抜け出せるようになります。

そのためには、デジタル技術の向上が必要です。

デジタル技術①「音声認識技術」

音声認識を使ってPCやタブレット端末を操作できるようになれば、別に作業者の手が汚れていても問題ないわけです。

手袋をしていても、端末を操作するためにわざわざ手袋を外す必要もありません。

音声認識技術としては、以下が有名どころですね。

  • Googleの「Google Assistant
  • Amazonの「Amazon Alexa
  • Appleの「Siri
  • Microsoftの「Cortana

僕もプライベートでは「Siri」をよく使いますが便利ですね。認識精度もそこそこあり良い感じです。

日本の製造業では「AmiVoice」が有名です。

ただ、2019年くらいに一度試す機会がありましたが、認識精度がそこまで高くない印象。今は改良されてもっと精度よく認識されると期待しつつ動向をみている感じです。

音声認識技術は少しずつ発達してきてはいますが、製造現場での実運用で満足できるレベルには、まだまだ時間がかかるかと思います。

認識精度が100%に近づかないと、誤認識箇所の修正の手間が発生し、結局運用が定着しない(使われない)のがみえています。

また、製造業で音声認識を使うにはノイズが問題になることも多いです。

シーンとした静かなところでモノづくりしているところは少ないく、たいてい金属を叩いたり、削ったりと大きな音のする工場が多いです。

こうした環境で音声が正常に認識されるかという課題もあります。ここはこれからのノイズキャンセリング技術に期待しましょう。

デジタル技術②「顔認証技術」

顔認証を使ってPCやタブレット端末のログイン(ロック解除)ができれば、作業者が毎回パスワードを入力する必要はありません。

パスワードの誤入力も心配なく、再入力の手間も発生しません。

顔認証技術としては、以下が有名どころですね。

  • Windows10の「Windows Hello
  • Mac/iPhone/iPadの「Face ID

iPhoneユーザーの方であれば「Face ID」に馴染みのある方も多いのではないでしょうか?

こうした顔認証技術を使えば、セキュリティ対策を講じつつ、作業者の入力の手間を省けるので、毎回の必要な「パスワード入力」という課題をクリアできます。

端末に内蔵されたカメラを使うので、暗い場所や逆光、マスク等をしていた場合の顔認証精度には多少課題は残りますが、それももっと技術が発達すれば課題は解消されるはずです。

今後のデジタル技術の向上に期待しましょう。

まとめ

今回は、製造業のデジタル化の課題を3つ紹介しました。

課題は次の3つでしたね。

  1. 紙文化から抜け出せない
  2. 汚れた手で操作できない
  3. パスワードの入力が面倒

こうした課題を解決できれば、製造業のデジタル化はもっと進むと思います。

製造業におけるデジタル人材の苦難も減ってくると思います。

少しずつですが、着実にデジタル技術は向上してきているので、近い将来に期待しつつ、良いものが出てきたら、ぜひ使っていきましょう!

デジ太郎
デジ太郎
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