WordPressのリビジョンは設定していますか?
下図のように、リビジョン数が「50」を超えている人は要注意です。
リビジョンを設定していないと、無駄なデータがどんどんデータベースに蓄積され、サーバーのディスク容量を圧迫してしまいます。
ディスク容量が不足すれば、トラブルの原因(データ保存不可、データ破損、サービス停止など)になったり、ディスク容量増設のためのコストアップにつながるので要注意。
こういった状況にならないために、無駄なデータをできるだけ作らないよう早めにリビジョン設定をしておきましょう。
今回は、WordPressのリビジョン設定方法について解説していきます。
- 自動保存の間隔を変更する方法
- リビジョン数の上限を変更する方法
WordPressのリビジョン設定で「自動保存の間隔」を変更する方法
WordPressで記事を新規作成または編集している時に、知らない間に「記事が自動保存されていた」ということに経験がある方も多いのでは?
実は、WordPressには記事内容を自動保存してくれる機能があります(リビジョンの自動保存機能)。
リビジョンの自動保存機能はデフォルトで有効になっており、60秒間隔で保存されるように設定されています。
しかし、ちょっと保存間隔が短い(頻度が多い)感じがあるので、今回は「5分(300秒)間隔」に設定変更する方法を紹介します。
リビジョンの自動保存を5分間隔に設定するには?
まず、「wp-config.php」ファイルを開きます。※WordPressをインストールしているフォルダの直下にあります。
「wp-config.php」ファイルが開けたら、最終行あたりの「require_once(ABSPATH.'wp-settings.php');
」の前行に、次のコードを追加します(300秒=5分に設定します)。
define('AUTOSAVE_INTERVAL', 300);
上記コードを「wp-config.php」ファイルに追加したら、後はファイルを保存するだけです。
リビジョンの自動保存間隔を「3分」に変更したい場合は、define内の数値を「180」に変更してください。※この数値は「秒」で定義します。
以上で、リビジョンの自動保存を5分間隔に設定する方法は完了です。
リビジョンの自動保存機能を無効にするには?
リビジョンの自動保存機能は不要で、記事を保存するときは自分で「手動」でやりたいという方もいるかと思います。
そういった方のために、リビジョンの自動保存機能を無効にする方法も紹介します。
リビジョンの自動保存機能を無効にするには、「functions.php」ファイルを開きます。下の画像は、WordPress管理画面の外観からテーマエディターで「functions.php」ファイルを開いたものです。
「functions.php」ファイルが開けたら、上の画像のように、最終行に次のコードを追加します。
function disable_autosave() {
wp_deregister_script('autosave');
}
add_action('wp_print_scripts', 'disable_autosave');
「functions.php」ファイルに上記コードを追加したら、最後にファイルを保存します。
以上で、リビジョン自動保存機能の無効化は完了です。
WordPressのリビジョン数の上限を設定する方法
WordPressの自動保存機能はデフォルトで有効になっていることは既にお伝えしました。
しかし、無意識に「下書き保存」や「記事更新」を繰り返していると、リビジョンの数は「50、100、200…」と、どんどん増えていきサーバー容量を圧迫してしまいます。
そもそもリビジョンは「50」も必要ないですし、リビジョンをたくさん残していても古すぎるものは使わないことがほとんど。
WordPressを運用していて思いますが、リビジョンとして残しておくのは5回〜10回分で十分です。
なのでここでは、リビジョン数の上限を5回に設定する方法を紹介します。
この設定をすることで、過去5回分のリビジョンを残すことができ、それよりも過去のリビジョンは自動で削除されるようになります。
リビジョン数の上限を5回に設定するには?
まず、「wp-config.php」ファイルを開きます。※WordPressのインストールフォルダの直下にあります。
「wp-config.php」ファイルが開けたら、最終行あたりの「require_once(ABSPATH.'wp-settings.php');
」の前行に、次のコードを追加します。
define('WP_POST_REVISIONS', 5);
「wp-config.php」ファイルに上記のコードを追加した後は、ファイルを保存します。
以上で、リビジョン数の上限を5回に設定する方法は完了です。
リビジョン数の上限を10回に設定したい場合は、define内の数値を「10」に変更してください。
リビジョン機能を無効するには?
そもそもリビジョン機能不要という方もいるかもなので、リビジョン機能を無効にする方法も一応紹介しておきます。
リビジョン機能を無効にするには、先ほど紹介したリビジョン数の上限設定と同じ要領で、「wp-config.php」ファイルに次のコードを追加します。
define('WP_POST_REVISIONS', false);
コードの一部が「false」に変わっただけですね。
あとはファイルを保存すれば、ビジョン機能の無効化は完了です。おつかれさまでした。
WordPressのリビジョン設定はプラグインでもできる!?
WordPressのリビジョンはプラグインを使っても設定できます。具体的には「Revision Control」というプラグインを使えば簡単に設定できます。
しかし、あえてプラグインを使う必要はないかなと思います。単純なコードをコピペするだけなので。
プラグインの使いすぎは、WordPressサイトの動作が遅くなったり、セキュリティ面で問題になったりするので、なるべくプラグインの多用は避けた方がいいかなと。
誰でも簡単にできる範囲なので、できるだけコードを追加する方法を推奨します。
まとめ
今回は、WordPressのリビジョンを設定する方法について解説しました。
- 自動保存の間隔を変更する方法
- リビジョン数の上限を変更する方法
どちらもコードをコピペするだけで簡単に設定できるので、WordPressでサイトを立ち上げたら最初に設定しておくといいかなと思います。
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