僕は3回目の受験で、やっと基本情報技術者試験に合格しました。
実は大学までは「機械系」を専攻しており、情報系の試験を受けたのは会社に入ってから。今でこそ、現役でシステムエンジニア(SE)をやっていますが、最初の頃は…
- データベースって何?
- サーバーの管理ってどうするの?
- え、仕様書?何それ?
こういった全く無知の状態でした。
しかし、こんな僕でも勉強しつつ受験回数を重ねることで「基本情報技術者試験」に合格できました。
今回は体験記として、僕が基本情報技術者試験に合格するまでの道のりを振り返ってみようと思います。
少し年数が経ってからの振り返りなので、多少記憶があいまいなところもありますが、これから「基本情報技術者試験 合格」を目指す人の参考になれば幸いです。
基本情報技術者試験が難しすぎて…
僕がはじめて基本情報技術者試験を受験したのは、2015年の春。
当時の僕は、ほぼノー勉強で試験に挑みました。正直、なめてました。
「基本」なので大丈夫だろうと。
せっかく過去問が公開されているのに、ろくに見もせず…無謀でした。今考えてみると、試験合格なんてできるはずないですよね。
ノー勉強で基本情報技術者試験「合格」は無理
基本情報技術者試験は、午前の部と午後の部にわかれているのですが、
- 午前の部:四肢択一式。80問出題。
- 午後の部:多肢選択式。11問の中から5問選択。
当日は午前の部の試験を受け、あまりにできなかったことを覚えています。
しっかりと勉強していたなら本来なら午前の部は簡単なはずですが、当時の僕はほぼノー勉強だったこともあり…
やばい。設問の単語の意味がわからない…。時間が全然足りない。
こんな状況でした。
はじめての基本情報技術者試験は…
試験時間は150分ですが、その間ずっと試験部屋にいる必要はなく、解答用紙を提出したら部屋から出て行くことも可能です。
なので、早く解答できた人からどんどん部屋から出ていく感じ。
はじめて基本情報技術者試験を受験した僕は、その状況にかなり焦った記憶があります。
もう全問解答して部屋から出ていく人いるぞ!なんでそんなに早く解答できるんだ!
こんな感じでした。
過去問はちゃんと解いておこうね
今だから言えますが、午前の部の試験問題は過去問から流用されることが多く、何年か分の過去問を解いていれば問題を見ただけで、パッと解答できるんですよね。
だからこそ早く解答できる。それを知らなかった僕は、ただただ焦っているだけでした。
そんな僕は、基本情報技術者試験の午前の部を受けただけで…あまりに試験が難しすぎたことにショックを受け、午後の部の試験はすっぽかして帰宅しました。
午前の部の試験を6割くらい解いたくらいで「試験合格の可能性ゼロ」と悟り、午後は帰ろうと決めました。
そしてその日の午後は、当時付き合っていた女性とデートすることにしました(それが今の妻です)。
試験日が日曜だったということもあり、時間の使い方としては最高でした(← 正当化w)。
2回目の基本情報技術者試験も不合格(あと数点足りず…難しすぎ!)
1回目の受験では、基本情報技術者試験に合格するには「試験勉強」が必要だということを学びました。
そうです。あたり前ですね。
なので、ちゃんと勉強することにしました。
まずは、参考書を1冊購入
基本情報技術者試験をまじめに勉強するために、参考書を1冊購入しました。
年度こそ異なりますが、上記の参考書を買いました。基本情報技術者試験の定番の参考書で毎年バージョンが更新されています。
過去問演習問題付きだったのでこちらの本を選びましたが、僕は情報系の単語を知らなさすぎたため、正直ちょっと難しく感じました。
情報系の勉強をはじめてされてる方には、キタミ式の参考書の方がイラストが豊富にあり、理解しやすいかと思います。
あとは、過去問を解くことに
参考書を購入し、あとは過去問をひたすら解くことにしました。
過去問は3回分くらいを解いたと思います。
- 前回受験した問題(平成27年度春期)
- さらに前の過去問(平成26年度秋期)
- その前の過去問題(平成26年度春期)
まずは実際に受験した問題(平成27年度春期)から解き、答え合わせをしていく感じです。
わからない単語や解説は、参考書で確認し深堀りしていく感じでやっていました。
参考書は正しく使おう
ちなみに、僕は情報系の単語をほとんど知らなかったこともあり、参考書を最初から最後まで読書のように流していました。
ですが、このやり方は勉強としては非効率。時間のムダです。参考書を読んだ時に理解しても、本当にすぐに忘れます。あまり記憶に残りません…。
「参考書」という名の通り、過去問でわからないところ調べ、参考にする感じでやると良い感じに記憶に残ります。
人間誰しも、ただ読んで覚えようとしても、必要性を感じないとなかなか覚えられないものです。
参考書の使い方として、ぜひ反面教師として覚えておいてください。
いざ、2回目の受験へ!
そうこうしているうちに、基本情報技術者試験の2回目の受験へ。
当日は試験会場に向かう電車の中で、過去問を解いたときの答案を読み返し、記憶をたどりました。
試験会場につき、一息。1時間くらい前に会場入りです。再度、過去問を読み返し「この問題はこう解く」と頭のなかで何度もシミュレーションしていました。
その甲斐あって試験の午前の部は、制限時間内の15分前には解き終わることができました。
1回目の受験の時と比べると大きく進歩。やっぱり過去問はやっておくべきです。
ただ確実に合格したかったので、念には念をということで(答案用紙を提出し退室することなく)、制限時間いっぱいまで答案を何度も見直しました。
結果は…
結果としては、午前の部は「合格」してました(ほらやったね!)。
ただ午後の部はというと、数点足りず「不合格」という結果に終わりました。
試験合格には午前・午後ともに「正答率60%以上」が必要なのですが、僕は午後の部で、あと1〜2問の正答が足りませんでした。
2回目で合格する気でいたので本当に悔しい…。
3回目の基本情報技術者試験で、ようやく合格!
基本情報技術者試験に2回の受験で合格できなかった僕は、ついに3回目にチャレンジすることになりました。
3度目の正直です。絶対に合格するぞ!
2回分の過去問を追加で解くことに
受験に2回失敗した僕は、試験合格のために、あと2回分の過去問を追加しました。
- 2回目に受験した問題(平成27年度秋期)
- まだ解いてない過去問(平成25年度秋期)
この2つの過去問を解きました。ちなみに、2回目の受験と勉強方法は変わっていません。
過去問は計5回分を2周した
あとは、過去問を2周しました。
結局のところ、以下5つの試験問題を2周解いた感じです。勉強量としてはこれくらいです。
- 平成27年度秋期の試験問題
- 平成27年度春期の試験問題
- 平成26年度秋期の試験問題
- 平成26年度春期の試験問題
- 平成25年度秋期の試験問題
他にやったこととしては、繰り返しですが、過去問でわからなかった単語や解説などを、参考書を使って知識を補ったくらいです。
いざ、3回目の受験へ!
これだけの勉強量をこなした僕は、正直、最初から3回目の受験では合格できる自信がありました。
結論からいうと、ついに基本情報技術者試験に「合格」しました。
1回目の受験では、問題の単語の意味すらわからなかった僕が、
午後の試験を放棄し、帰宅して妻とデートしていた僕が、
あれだけ難しいと感じていた僕が、
ついに、基本情報技術者試験に合格しました!
合格できる自信があったとはいえ、実際に試験に合格してみると本当に嬉しかった。この記憶は今でも鮮明に覚えています。
こんな感じで僕は基本情報技術者試験に計3回の受験で合格することができました。
まとめ
はじめての受験ではノー勉強で合格する気でいた僕ですが無謀でした。今だから言えますが、ノー勉強で1発合格は無理です。
現に僕は、同じ試験を3回も受験しやっと合格。その分達成感は半端ない!
ただ、こんな僕でもみなさんにアドバイスできることは、
「情報系の未経験者・初心者でも、基本情報技術者試験に合格したかったら、過去問5回分を2周すれば合格できるよ」
ということです。
これから「基本情報技術者試験 合格」を目指す方に、僕の体験が参考になれば幸いです。